おはようございます。石巻教会の白津景藏です。
人間は色々な欲望を持って生きています。例えば食欲、性欲、金銭欲、物質欲、出世欲、知識欲、名誉欲等、沢山ありますね。私は関西弁の中でも大阪の人々が日常巧みに使い分けている4つの言葉を聞いて、びっくりしました。それは「渋ちん」、「けち」、「どけち」、「がめつい」と言う言葉で、人間の欲望の心を見抜き、当を得た表現だと感心しました。
さて、旧約聖書で欲と訳された言葉は、元々、命、魂、願い等の良い意味と、むさぼりや貪欲につながる悪い意味での、歪められた欲望と言う2つの意味を持っていると言われます。
又、新約聖書でもむさぼるとか、ほしがり求めると言う意味での欲求等、とかく欲は悪者扱いされることが多いのですが、神は人間の生存に欠かせない食欲や性欲をも初めから否定しているのでしょうか?
決してそうではありません。神は、人間が神との強い信仰の絆を結ぶ関係の中で欲望の節制と制御を心がけ正しく用いる時、恵みとして祝福して下さるのです。
〈今日のことば〉
「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。」(新約聖書、ルカによる福音書12章15節)