お早うございます。仙台教会の元牧師の首藤正治です。
ルカ福音書の放蕩息子がどん底生活を体験して初めて気付いたことは、自分のわがままと、愛に包まれたあの日の生活でした。この放蕩息子には少なくとも良き家庭があったことです。もし自分の育った家庭が悲惨そのものでしたら、思い出したくても、帰るべき場所がないでしょう。幼少時の家庭環境は大切です。
父親との生活を息苦しく感じた家庭を離れたのに、どうして父親とその家庭を思い出したのでしょうか。ここには人間の知恵や思いをはるかに超えた力が働いたのだと言えませんか。人は悪い状態や環境に長くいると、なぜだか知らず知らずのうちに、悪い方向へ行きやすい傾向があります。それを断ち切って、方向転換して良い方向へと進めるかどうかは、その人の心が何によって支配されているかにかかっています。
誰からも助けがない時、あなたならどう対処されますか。泣き叫んだり、喚いたり、他人に当たったり、挙句の果てに悲観して死を選びますか。
キリスト者には神がおられ、教会の友がいますから、絶えず祈りあい、助け合えます。これが神の愛です。