おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない」(マタイ18:14)
この言葉は有名なたとえ話の結論として語られた言葉です。
ある羊飼いが百匹の羊を飼っていて、そのうちの一匹が迷い出たと言うのです。まだ残り九十九匹がいるので一匹ぐらいいなくても構わない、とは羊飼いは思わないのです。いなくなった一匹を見つけた喜びは何にもかえがたいと言うのです。そして、先ほどの言葉が語られます。
「そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない」
この言葉には二重の焦点があるように思います。その一つは、わたしたちの思いや行いが小さな者たちを無視して滅ぼしてはいないか、というイエスの問いかけです。たった一人の存在を、たった一人だからと言って軽んじてはいないかというわたしたちへの警告です。
もう一つの焦点は、このように一人一人を大切にして恵みを注いで下さる神の愛に、わたしたち自身がどれほど気がついているかという問いかけです。迷い出た一匹の羊とは他ならないわたしたち自身なのです。この迷い出たわたしたちを神は心に留めて、救い主イエス・キリストをお遣わし下さったのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。