おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。」(ルカ12:32)
どんなに信仰の篤い人でも、恐れや不安を最初からまったく抱かない人はいません。人間は将来を予想するにも限界があります。将来に備える力にも限界があります。不確定な要素があまりにも多すぎて、将来について何一つとして確かなことを断言することができないのです。そうであればこそ恐れや不安があって当然です。
しかし、そうであればこそ、恐れを抱くわたしたちに、神は「恐れるな」と何度も呼びかけてくださるのです。
イエス・キリストは弟子たちに向かって「小さな群れよ、恐れるな」とおっしゃいます。
弟子たちの集団は傍から見ればほんとうに小さな群れだったことでしょう。弟子たちも自分たちが小さな群れに過ぎないことを自覚していたことでしょう。恐れる理由を挙げればいくらでも挙げられるほど小さな群れだったにちがいありません。しかし、それにも関わらず、いえ、そうであるからこそ、「恐れるな、小さな群れよ」とイエス・キリストはおっしゃってくださるのです。
イエス・キリストはこの小さな群れに、「ただ、神の国を求めなさい」とおっしゃって憚りません。なぜなら、この小さな群れに父なる神は喜んで神の国をくださると約束してくださっているからです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。