おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。空腹のまま家に帰らせると、途中で疲れきってしまうだろう。中には遠くから来ている者もいる。」(マルコ8:2)
これはご自分に従う4000人近い群衆をご覧になっておっしゃったイエスの言葉です。群衆をご覧になって「かわいそうだ」と思われたイエス・キリストのお気持ちに心惹かれるものを感じます。
イエス・キリストが群衆をご覧になって「かわいそうだ」とお思いになった直接の事柄は「三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない」ということでした。イエス・キリストは人々のあらゆる必要に関心を抱いておられます。心の飢え渇きにも、肉体の飢え渇きにも等しく関心を持っていらっしゃるのです。
この場合、群衆を解散させてしまうのが一番手っ取り早い問題解決の道かもしれません。しかし、そうすればどうなるか、イエスはなお群衆の一人一人に関心を寄せて深く考えていらっしゃるのです。
愛とは相手に関心を抱くことです。相手にとって何が必要かを想像力をもって考えることです。イエス・キリストには十把一絡げの「群衆」ではなく、その中にいる一人一人が大切な愛の対象なのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。