おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「だれも、二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」(マタイ6:24)
神と富とは両立しないのか…これはとても大きな問いです。ある人は言うでしょう。「富み栄えるためにこそ神を信じるのだ。だから神を信じることと富とが両立しなければ信じる意味がない」
別の人はまったく反対のことを言います。「神と富とはそもそも両立しない。富を求めれば神を失い、神を求めれば富を失う」
しかし、イエス・キリストはこうおっしゃいます。
「だれも、二人の主人に仕えることはできない。…あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」
この言葉には注意が必要です。「神を信じ同時に富を持つことはできない」とイエス・キリストはおっしゃっているのではありません。「神を主人とし、同時に富を主人とすることはできない」とおっしゃっているのです。
残念なことに人はしばしば富を自分に従わせることに失敗しがちです。富は人間の管理化に置かれるべきものなのに、富に振り回されて富の奴隷となっているのが人間です。気がつけばいつのまにか主人の座を富に譲り渡して、自分が富に使われる身になっているのです。
神を主人とし、富に使われない者こそ幸いなのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。