おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「皆、わたしの言うことを聞いて悟りなさい。外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出て来るものが、人を汚すのである」(マルコ7:14-15)
イエス・キリストがここでおっしゃっているのは、人間の心の汚れの問題です。他人の心の汚さにはすぐに気がつく人でも、自分の心の問題となると中々それに気がつかないものです。
イエス・キリストの時代のユダヤ人たちは宗教的な理由から、外出先から帰ってきたときには、必ず清めの水で手を洗ってからでないと食事をしないという習慣がありました。異邦人たちの心の汚れに染まってしまうことを避けるためです。あたかも純白であった心が、異邦人の世界に出入りすることで汚れてしまうかのようです。
しかし、イエス・キリストはおっしゃいます。
汚れはすでにあなたがたの心のうちに潜んでいるのだ、と。
「みだらな行い、盗み、殺意、姦淫、貪欲、悪意、詐欺、好色、ねたみ、悪口、傲慢、無分別など、これらの悪はみな中から出て来て、人を汚すのである」とイエス・キリストは指摘なさいます。
この肝心な心の清さの問題をこそ、イエス・キリストに解決していただかなければならないのです。