おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある。」
これはイエス・キリストがサタンから誘惑を受けたときに聖書を引用してお答えになった言葉です。サタンは言いました。「(お前が)神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」
今も昔も食べていくことはもっとも大切なことと考えられがちです。それはあながちウソとは言えません。飢え苦しんでいる人に雲や霞みでも食べていなさいというわけにはいかないからです。
しかし、イエス・キリストはご自分が空腹の時にも、あえて「(人は)神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」とおっしゃいます。人間は人間をお造りになった聖書の神がいてこそ、ほんとうに生きる意味を見出すことができるからです。飢えは人間らしく生きる上で妨げになります。しかし、満腹であっても生きる目標が正しくなければなお悲惨です。
神の言葉は人の進むべき道を示します。神の言葉は神の道を歩もうとする者を励まします。神の言葉はゴールに待ち受けるものがなんであるか約束を与えます。
人は食べ物があれば生きていけるものではありません。神の口から出る一つ一つの言葉に生かされるのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの平安が豊かにありますように。