おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
医者を必要とするのは元気な人ではなく病人だというのは、当たり前すぎる話です。ではイエス・キリストはなぜ、こんなにも当たり前のことをおっしゃったのでしょうか。それにはわけがありました。
病気の人に医者が必要だと誰もが分かっていても、罪びとには誰が必要であるか知っている人が少なかったからです。人々は救い主を本当に必要とする人が誰であるのか、あまり深く考えたことがなかったのです。いえ、救い主と罪人とは正反対の世界に生きる二人で、この両者には接点などないと考えていたのです。しかも、そう考える人に限って自分は正しい人間だと思い込んでいる人たちが多かったのです。
しかし、イエス・キリストはその考えこそ人々を救いから遠ざけてしまう恐ろしい考えだと指摘していらっしゃるのです。
まことの救い主イエス・キリストがやってこられたのは、罪の縄目から人を解放するためです。自分の力では解決できないからこそ救い主が必要なのです。自分の罪の深さに絶望する者たちにとってこそ、イエス・キリストは側近くまできてくださるお方なのです。