熊田なみ子のほほえみトーク 2008年5月13日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

あなたとわたしの生きてる時間 ピアノとフォルテ

 私は、旧約聖書詩編を開くたびに思います。心の深い所からの「助けて!」という叫びや祈りを神様はしっかりわかっていてくださると・・・。詩編23編にはこのようにあります。「主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。主はわたしを青草の原に休ませ 憩いの水のほとりに伴い 魂を生き返らせてくださる。」

 5月の新緑の中、爽やかな高原など緑豊かな大自然の中に自分の身をおくと、本当に魂の奥底から生き返らせていただけるような気がします。でも現実はなかなかゆっくりとした旅を楽しめませんね。
 大自然の音楽は、風の音、小鳥たちのさえずり、海の波、川のせせらぎなど心休まる音楽ですね。

 さて、ついこの間は母の日でした。私は子育てするママたちにぜひ魅力的な声で語りかけてほしいといつも思います。「あのねー、ママねー、わすれてきちゃったー」と先日も地下鉄の車内で声が聞こえてきたのですが。この頃はよく語尾が延びるようですね。また子どもを叱る大声だけではママの気持ちは伝わらないようで。「またはじまったうるさい!」と心の耳は閉じてしまいます。

 それではどんな声が伝わるのでしょう?役者さんは1000人以上でもマイクなしで声が届くと。オペラ歌手も2000人のホールで100人のオーケストラの響きに消されることなく届く声を出せるとのこと。小さな声でもよく通る声があるのですね。心の耳にはどうしたらいいのでしょう。不思議ですが大切な事を話すときは「ピアノ」になりませんか?音の強弱(フォルテとピアノ)を上手に使って楽器を奏でるように、ママの声の楽器もやわらかくやさしく子どもの心に届くように奏でてみませんか?「声も、声量ではなく、声質が優れていることが大事なのです。それは才能の差という言う以上に、力が入っていない、力んでいないということが、大事なようです。」(池田直樹・「声の力」岩波書店)。どうやら子育ても同じかもしれません。力みすぎるといけないようですね。声もピアノとフォルテを上手に使ってみてください。明るい声で子育てをしましょう。どこかに「子育ての楽譜」があって、そのとうりにしていけば素晴らしく奏でられるならいいのですがなかなか思うようにはいきませんね。
 今日も私たちの生きてる時間、イエスさまはいつも共にいてくださいます。子どもと一緒に祈りながら、神様の助けをいただきましょう。主は羊飼い、私とともに、子供とともに歩んでくださるお方なのです。は今日の番組の最後は旧約聖書詩編23編を朗読します。聴いて下さいね。 くまだなみこ

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