熊田なみ子のほほえみトーク 2008年2月12日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

あなたとわたしの生きてる時間 夜明けのうた

 つぶらな瞳で見つめられ、ある時リスナーのA子さんに聞かれました。「どうしてあんな声が出るのですか?」「えっ?」思わず聞き返してしまったのです・・・。そのわけを話してくださいました。
 ある夜、どうしても眠れずHP「ふくいんのなみ」で私たちの番組を聴き続けたというのです。「なみこさんの声を聴いていたら、もうねなくていい。朝までずっと聴いていようって思ったんです。」

 私は、A子さんの言葉で励まされ、「気持ちよく声を出すこと」を心がけていることなど、いろいろ声にまつわる体験談をお話ししました。
 私の声をずっと聴いていたいと思ってくださったA子さんは、上京し、大学生活を終えて就職してから挫折。苦しい心の病を体験していました。夜眠れないつらさ、それはきっと経験したものでないとわかりません。「夜明けが早くきてほしい」そんな思いで暗闇の中をずっと番組を聴き続けてくださったのです。本当に驚きました。
 「もうねなくていい、と思えてしまった」というのですが人間の声は不思議ですね。目を閉じると私たちはそこに「声」を聴くのです。Aさん、Bさん、Cさん・・・同じ声の人はいないのですから。

 「あすへの窓」が34年前開始された頃は深夜番組でした。ポスターは暗闇に朝日が射しこむというデザインでした。「あなたの人生を未来に向って開くあすへの窓」真っ暗で絶望を感じてしまう毎日に、希望の朝をお届けしたい。
 これは今でも同じです。「夜明けのうた」を感謝して歌えるようなそんな人生を生きていきましょう、と語りかける「あすへの窓」。今日もパーソナリティーたちは、それぞれの声で語ります。あなたに夜明けが来ますように。生きる力をいただけますように。夜明けに主を賛美して一日が始まりますように。

 詩編130編
「深い淵の底から、主よ、あなたを呼びます。
主よ、この声を聞きとってください。
嘆き祈るわたしの声に耳を傾けてください。
主よ、あなたが罪をすべて心に留められるなら
主よ、誰が耐ええましょう。
しかし、赦しはあなたのもとにあり
人はあなたを畏れ敬うのです。
私は主に望みをおき わたしの魂は望みをおき
御言葉を待ち望みます。見張りが朝を待つにもまして
見張りが朝を待つにもまして。
イスラエルよ、主を待ち望め。慈しみは主のもとに
豊かな贖いも主のもとに。
主は、イスラエルを すべての罪から贖ってくださる。」

「泣きながら夜を過ごす人にも 喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださる。」(詩編30:6) くまだなみこ

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