キリストへの時間 2008年2月3日(日)放送    キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

久保浩文(高知教会牧師)

久保浩文(高知教会牧師)

メッセージ: 有意義な人生を送るために

 おはようございます。高知教会の久保浩文です。

 ラジオをお聞きのあなたは、ご自分を「愛して」いますか?
 いきなり唐突な質問をして、驚かれたかもしれません。ですが、私たちは、誰しもが、「愛する」というよりも、「愛されたい」という思いの方が強いのではないでしょうか。人から愛されたい、受け入れてもらいたいという願望を皆、心に抱いて生きています。私たちが時折経験する孤独感、孤立無援の状態に置かれたように感じるとき、誰も自分の存在に気付いてくれない、と思う時、誰も自分のような小さなものの存在など気にも留めてくれないのだ、という思いになるのではないでしょうか。

 最近、連日のように報道される青少年の間のいじめ、校内暴力による自殺のニュースは、後を絶ちません。このような悲しいニュースを耳にする度に心を痛めるのは、私だけではないでしょう。誰もが、「一度しかない人生なのにどうして」とか、「命を粗末にして」などと疑問を持つのではないでしょうか。

 確かに、失われた地上の命は、もう二度と返ってはきません。
 聖書によりますと、神が、私たち人間をお造りになられたと語られています。しかも神は、ただ一時の思いつきでとか、気まぐれではなくて、よく考えられ、熟慮の後に造られた、というのです。十人十色という言葉もあるとおり、私たち一人ひとり、顔かたちが異なるように、個性、性質も各々違っています。神様は私たちをいわゆる判で押したように画一的に、また、どこを切っても同じ模様が出てくる金太郎飴のようにお造りになられたのではありません。つまり、私もあなたも、神様にとっては、熟慮の末の尊い作品なのです。
 しかも神様は、何の目的も無く、私たちをお造りになられたのではありません。神は私たち一人一人を、御自分の目的とご計画に従って、この地上に生まれさせて下さったのです。
 それだけではありません。神様はご自分の目的の遂行のために、必要な能力、才能、個性も併せて私たちにお与えになりました。神様の目から見れば、不必要な人や無価値な人は決して存在しません。
 そして神様は、ご自分がお造りになった一人一人のことを私たち以上によくご存知であられ、ご自分にとって尊い、価値あるものとして愛して下さっているのです。
「わたしの目にあなたは価高く、貴くわたしはあなたを愛し」ていると神様は、語りかけておられます。

 さらに、私たちが、この地上に今、生かされているということは、造り主であられる神様の目的と意味があるからです。それは一人一人異なっているはずです。私たちは、造られた本来の目的、使命に生きるときに、自分の人生に、たとえ様々な困難や苦労が伴ったとしても、それをむしろ喜びに変えることができるのです。私たちに与えられている、というより備えられている才能、能力は、本来の目的に従って用いられてこそ、さらに一層の磨きがかかるのです。

 一度しかない人生です。あなたには、充実した悔いの無い人生を送っていただきたいのです。
 では、どうすれば、私たちの造られた目的と才能を見いだすことができるのでしょうか。それは、私たちの造り主なる神を知り、神と対話をすることです。神を正しく知り、信じることは、自分自身を正しく知ることにつながります。神の言葉である聖書には、神についての知識が記されています。
 どうか、神を知り、自分を知り、充実した人生を送って下さいますように。

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