あさのことば 2008年10月31日(金)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

櫻井良一(東川口教会牧師)

櫻井良一(東川口教会牧師)

メッセージ: 問題があったからこそ

 ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
 今からちょうど30年ほど前に、私は初めてキリスト教会の門をくぐり、クリスチャンになりました。当時、私は大学生でしたが体調を壊して、長い間、学校を休学していたのです。「いつになったら自分は健康を取り戻せるのか」それを考えると焦りを感じました。焦りを感じれば感じるほど、不安で何もできなくなりました。そしてそんな弱い心を持った自分に絶望するような毎日を私は当時、送っていたのです。考えて見れば、その頃の私は「人間は健康でなければならない。弱い人間ではだめだ」と勝手に思い込んでいたような気がします。本当に自分を苦しめていたのは自分が抱えている病気ではなく、「それではだめだ」と思い込む自分の誤った思い込みだったのです。

 しかし、神様はそんな私にいろいろな人々を遣わし、また放送伝道の業を通して信仰へと導いてくださいました。今、考えてみると、私がもしあのとき体を壊さずに、健康のままであったなら神様を信じることができなかったように思えます。確かに今でも私はあまり健康な方でも、また決して強い人間でもありません。でもそんな問題を持った自分であるからこそ、イエス・キリストに出会い、永遠の命の祝福をいただくことができたのだなと思えてならないのです。

聖書の言葉
「イエスは言われた。「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない」。ヨハネによる福音書6章35節

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