ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
イエス様は祈る時の注意として、次のようなことを教えられました。
「あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」。
これは、文字通り自分の部屋に入って、というよりも、とにかく他の人が見ていない、自分だけの場所で祈りなさいという意味です。そうすると、父なる神様がその祈りに報いてくださるというのです。
こんなことを言うのも、当時は、自分は信心深いのだと、わざわざ人に見せるようにして、大通りなどで、祈る人たちがいたからなのです。そういう、人に見せびらかせるような、言わば宗教のショーを演じるようにして祈る、などということでは駄目だというわけです。祈りという、最も宗教的な行為であっても、そのように見せびらかすための、道具になってしまうのです。人間は弱い者で、信仰生活のことといえども、つい人の目を意識してしまうことがあります。人の目を意識してしまうということは、逆に言うと、神様の目を意識しなくなってしまうということです。そういうことがあるので、イエス様も、誰も見ていない、自分だけの場所で、人の目を意識せず、ただ神様に向かってお祈りをするようにと、教えられたのです。
教会の集まりやクリスチャンの集まりでは、皆で一緒に祈るということも、実際は行われます。その時にも、人の目を意識するのではなく、神様を意識して、神様に向かってお祈りするのです。神様御自身が、その祈りに報いてくださいます。