あさのことば 2008年10月8日(水)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井 献(東京教会牧師)

今井 献(東京教会牧師)

メッセージ: マリアもヨセフも

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 イエス・キリストの誕生物語は、一般的にマリアの姿ばかりが記憶に残り、夫ヨセフのことが忘れられているように思われます。ヨセフの活躍を思い出せる人がどれくらいおられるでしょうか。

 マタイ福音書1章以下の誕生物語を読むと、ヨセフが悩み、ヨセフに主の天使が現れ、ヨセフがマリアを妻として迎え入れ、生まれた子をイエスと名付けた。というように、正しい人ヨセフの活躍でイエス・キリストが生まれたように書かれています。
 ヘロデが幼子イエスを殺そうとしたときも、主の天使はヨセフに現れ「エジプトに逃げなさい」と語ります。すると、ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去った、と聖書は書いています。

 救い主イエス・キリストの誕生とその生涯のはじまりは、ヨセフなしには考えられません。ありえません。男と女、妻と夫、両方の信仰と協力を用いて、神は救いを世界にもたらされました。どちらか一方だけでは、神のお造りになった世界とその祝福は実りを結びません。人類の堕落も、創世記3章を読むと、エバとアダム、男と女の罪のゆえに起ったこととして教えられています。
 男と女、どちらか一方だけが正しく立派なのではない。どちらかだけが罪深いのでもない。いつでも、神の前に立つ同じ人間です。同じ人であり、神の前に優劣はない、区別はないのではないでしょうか。

 イエス・キリストは、マリアとヨセフに与えられた救い主です。全人類の救い主です。どうか、この救い主、イエス・キリストを知り、信じてください。

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