いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
聖霊により、イエス・キリストがおとめマリアに宿ったときのことです。何も知らないヨセフは驚きました。
このときのヨセフについて、聖書はマタイ福音書1章19節でこう書いています。「夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。『ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである』」。
ヨセフが離縁しようと決心する前に、神はことの次第を教えてあげればよかったのに。そうすれば余計な心配をしなくて済んだのに、と思う方がおられるかもしれません。
けれども、正しい人であるヨセフが決心したからこそ、その時、真理が解き明かされたのではないでしょうか。
人は自分の身に起こってきたことを理解し判断し、決心しながら生きていくものです。決心するとは、自分の生き方に自分自身で責任を持つ生き方、姿勢です。しかも、ヨセフは、神の前に正しい人として決心したのです。
神はヨセフの決心を待っておられたのだとわたしは思います。その決心に応えて、神はマリアに起こった事を解き明かしてくださいました。
私たちは悩みの多い人生を生きていますが、神の前に生きる人として、自分の責任で決断し、決心するとき、神はその決心に応えて、足らざるところを補ってくださいます。大切なことは、神の前で決心することです。そういう生き方があることを知ってください。