お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
もっとも大きくてもっとも足の速い鳥といえばダチョウです。今では食肉用に日本でもダチョウを飼育しているところがあります。
意外かも知れませんが、聖書の中にもダチョウが登場します。しかし、ダチョウは決してよいイメージの鳥ではありません。旧約聖書のヨブ記には「(ダチョウには)神が知恵を貸し与えず 分別を分け与えなかった」(ヨブ39:17)といわれています。なぜならダチョウは「卵を地面に置き去りにし 砂の上で暖まるにまかせ、獣の足がこれを踏みつけ野の獣が踏みにじることも忘れている」からだとヨブは言います。
聖書が描くダチョウについてのマイナスイメージはそればかりではありません。ダチョウは山犬やハイエナやジャッカルや、挙句の果てには「山羊の魔人」と一緒に登場してきます(イザヤ13:21、エレミヤ50:39)。そしてそれは一時は栄え、しかし荒廃していく町の様子を描くときに、このダチョウが必ずといってよいほど登場するのです。
もっとも問題なのはダチョウ自身なのではありません。荒廃をもたらす人間の罪こそが大きな問題なのです。
きょうのみ言葉・・・「日照りがバビロンの水に臨み、水は干上がる。バビロンは偶像の国で おぞましいものに狂っているからだ。それゆえ、ハイエナがジャッカルと共に住み 駝鳥がそこに住み着く。そこに住む者は、もはや永久にない。宿る者も、世々にわたってないであろう。」旧約聖書エレミヤ書50章38節39節