山下正雄（ラジオ牧師）

メッセージ： 天地万物とキリスト

　お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
　新約聖書ヘブライ人への手紙にこんな言葉があります。

　「神は、この御子を万物の相続者と定め、また、御子によって世界を創造されました」

　旧約聖書の一番初めの書物、創世記の第1章には神が言葉によって無から天地万物をお造りになった次第が記されています。そのこと自体、科学万能を信じる現代人には信じがたい事柄です。しかし、それに輪を掛けて新約聖書はもっと信じがたい事実を述べています。
　それは、万物は御子イエス･キリストによって造られたのだ、という事実です。
　神が天地万物を造ったという主張でさえ受け容れがたいと感じる人にとっては、まして御子キリストによって万物が造られたとあっては、あまりの唐突さに開いた口がふさがらないかもしれません。
　しかし、なぜこんなことを新約聖書はあっちでもこっちでも主張しているのでしょうか。それはキリストと天地万物の創造との関係は、キリストと万物の救いと深い関係にあるからです。御子キリストを通して造られた天地万物の救いの希望は、御子キリストご自身のうちにこそあるからです。キリスト教が描く救いはただ単に個人の救いに留まりません。全宇宙をも包み込む大きな救いなのです。

　きょうのみ言葉･･･「神は、この御子を万物の相続者と定め、また、御子によって世界を創造されました」ヘブライ人への手紙1章2節

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