いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。マタイによる福音書6章19節からです。
「あなたがたは地上に富を積んではならない。富は、天に積みなさい。あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」
「宝を天に積みなさい」。有名な言葉ですが、自分には富も宝もないから関係ないと言う人がいます。しかし、ここで言われている宝とは、お金や財産というより、私たちが心を傾け大切にしているもののことです。そして、その宝を、地上ではなく天に積みなさいというのが、イエス・キリストの人生哲学です。
ところで、私たちの宝は何でしょうか。家族、仕事、健康、財産、・・・・・・。みな大切なものです。主イエスは、これらを積んではいけないとおっしゃてはいません。ただ、家族には別れがあり、子どもは自分の道へと独立していきます。仕事には終わりの時があります。健康は損なわれることがあり、だれでも死を迎えます。それなのに、宝をいくら地上に積んでも、いつか必ず朽ちて崩れてしまいます。
ですから、私たちの人生は、宝を何のために積むかが決め手です。発想の転換をして、私たちの宝を、朽ちず崩れない永遠の目的のために用いたらどうでしょうか。それは神の愛と真理に生きることです。そうすれば、積み上げた努力も宝も生かされ、私たち自身、真の愛と真理に満たされて心から救われるのです。