お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
新約聖書ヤコブの手紙にこんなおもしろい言葉があります。
「神に近づきなさい。そうすれば、神は近づいてくださいます」
この言葉を読んだとき、鏡に映る自分の姿を思い出しました。鏡に映った自分の姿は、自分が鏡に近づくと鏡の世界の自分も自分に近づいてきます。反対に鏡から遠ざかると鏡の世界の自分も自分から遠ざかってしまいます。この場合、鏡自体は決して動いているわけではありません。鏡が自分に近づいてくるのでもなければ、鏡が自分から遠くへ離れていってしまっているのでもありません。ただ、鏡に映った映像が離れたり近づいたりしているように見えるだけです。動いているのは鏡に向かっている自分なのです。
神とわたしたちの関係もこれに似ていると思いました。しばしばわたしたちは「神がわたしから離れてどこかへ行ってしまった」と嘆きます。しかし、それは神が離れて行ったのではなく、わたしたち自身が神から離れてしまっているのです。神は気まぐれにわたしたちに近づいたり離れたりするお方ではありません。いつもわたしたちの近くにいてくださいます。それなのに、わたしたちが神から離れていっているのです。
きょうのみ言葉・・・「神に近づきなさい。そうすれば、神は近づいてくださいます。罪人たち、手を清めなさい。心の定まらない者たち、心を清めなさい。」
ヤコブの手紙4章8節