お元気ですか。新座志木教会の弓矢健児です。
日本人は権威に弱いとよく言われます。自分の頭で考えるより、強い者の権威に依存して行動してしまう。また、そういった権威を傘にきて人を動かそうとする。
最近の若者は権威を尊重しない、とよく言われますが、それはちょっと違うと思います。確かに、若者は従来大人が権威だと考えていたものを尊重しません。しかし、だからといって、彼らが権威に左右されない自立した人間になっているかというと、決してそうではないと思います。大人と若者では権威の対象が変わっただけで、権威に弱いという本質は何も変わっていません。
もちろん、聖書は権威など必要ないとは教えていません。権威は大切です。しかし、大切なことは、それがどのような権威であるのか。その権威はどこから来ているのかという点です。パウロはコロサイの信徒への手紙2章10節で次のように教えています。
「キリストはすべての支配や権威の頭です」
つまり、キリストの権威は、この世の権威よりも勝っているのです。ですから、どんな権威であっても、それがキリストを否定する権威、キリストに逆らう権威であるなら、それは偽りの権威です。わたしたちは、この世の権威が真の権威か、偽りの権威かを見抜く目が求められます。そして、キリストにある真の権威にこそ、わたしたちは従わなければなりません。