おはようございます。石巻教会の白津景蔵です。
ノーベル賞とゲーテ賞を受賞し、平和主義者だったドイツの作家で詩人でもあったヘルマン・ヘッセは「救世主」と言う作品を残しています。今日はその後半部分をお読みします。
「幾度となく神は到来を告げるだろう。神の国が罪の谷の中に永遠の精神が肉の中に注ごうとする。いつでも、今日でも救世主は人々の間を歩いておられる。祝福するために、われわれの不安に、涙に、問いに、嘆きに、静かなまなざしで応対するために。だが、われわれはそれに答えることをあえてしない、子どもの目だけがそのまなざしに耐えるのだから。」と。
この詩の最後のことばは、キリストが新約聖書マタイによる福音書18章1節から5節で「誰が天国で一番偉いか」と言う弟子達の問いに対する答え、即ち、心を入れ替えて子供のようにならなければ天国に入れないと答えた事を思い起こさせるものです。
今日、キリストはあなたをみもとに招いています。あなたも私も共々に、子供のように自分を低くし純粋な、無垢な心を持つことができるようにひたすら祈り願おうではございませんか。