おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第70編6節の言葉です。
「神よ、わたしは貧しく、身を屈めています。 速やかにわたしを訪れてください。 あなたはわたしの助け、わたしの逃れ場。 主よ、遅れないでください。」
この詩編の出だしは「神よ、速やかにわたしを救い出してください」という言葉ではじまります。そして締めくくりは先ほどお読みしたとおり「速やかにわたしを訪れてください。… 主よ、遅れないでください」と結ばれます。
最初と最後の言葉を読んだだけでも、この詩編の作者がどれほど緊迫した状況の中に置かれているのか、思い描くことができます。現実に迫っている苦しみの中で、一刻も早く神がこの苦しみから自分を解き放ってくださることを願っているのです。
おそらくこの詩編の作者が受けている苦しみは、自分がこの世と同化することで、その半分は消えていたかもしれません。しかし、この詩編の作者はこの世に埋もれることで問題をごまかそうとは考えません。ひたすら神の救いが一刻も早く実現するようにと願っているのです。
この詩編の言葉を読むときに、新約聖書黙示録の最後の言葉を思い出します。
「以上すべてを証しする方が、言われる。『然り、わたしはすぐに来る』『アーメン、主イエスよ、来てください。』」(黙示録22:20)
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。