おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第34編9節の言葉です。
「味わい、見よ、主の恵み深さを。 いかに幸いなことか、御もとに身を寄せる人は。」
この詩編は聖書の神、主を共にほめたたえ、主に信頼して生きる生き方へとわたしたちを招いています。その冒頭でこの詩編の作者は「どのようなときも、わたしは主をたたえ わたしの口は絶えることなく賛美を歌う」と述べています。「どのようなときにも」というのは、自分が幸せなときばかりでなく、苦しい目にあっているときにもということです。言い換えるなら、この詩編の作者は、信じてさえいれば苦難など最初からない人生など想定していないのです。むしろ、神を信じない者たちと同じように「災いが重なる」経験をすることもあるのです。しかし、それでもこの詩編の作者は、神に信頼する生き方の幸いを信じ、その生き方を勧めているのです。
傲慢な人にとっては、災いが襲うときはまさに神を呪い、神をののしるときでしょう。しかし、へりくだって神の恵みを数える者には、災いにあっても、良いものに事欠かない人生だと振り返ることができるのです。脅かすものに囲まれ、辱めにあうときにこそ、神がどのようにわたしたちを助け出し、恵みを示してくださるのか、主の恵み深さをよく味わい、よく見るときなのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。