おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第39編8節の言葉です。
「主よ、それなら 何に望みをかけたらよいのでしょう。 わたしはあなたを待ち望みます」
きょうの詩編の作者は人生の空しさに押しつぶされそうです。その空しさは三つのことから成り立っています。その一つは悪人が栄える空しさです。必ずしも正義と公平が支配しない世の中を見るにつけ、不平や不満が口をついて出てきそうです。空しさの二番目の原因は人生の儚さです。人生は瞬く間に過ぎ去り、苦労して築き上げた富も財産も誰の手に渡るとも知れないのです。空しさの原因の三つ目は自分自身も罪の支配から免れることができないということです。悪人が栄えることに耐えがたい思いを感じながらも、しかし、その自分も神のみ前に決して完璧ではないのです。
そうした人生の空しさに押しつぶされそうな毎日の中で、この詩編の作者は言います。
「主よ、それなら 何に望みをかけたらよいのでしょう」
望みのない人生は生きる気力を失わせます。しかし、この詩編の作者はこの押しつぶされそうな空しさの中にあっても、ただ一つ便りとすべきものを持っています。
「わたしはあなたを待ち望みます」
聖書の神だけが空しさから希望へと立ち直らせてくださるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。