おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第29編1節の言葉です。
「神の子らよ、主に帰せよ 栄光と力を主に帰せよ」
「栄光を主に帰する」という表現は、あまりピンとこない表現かもしれません。聖書や教会に馴染みのない人たちにとっては、「栄光を主に帰する」と耳で聞いても、文字でそれをイメージすることすら難しいかも知れません。しかしまた聖書に馴染みのある人にとっても、「栄光を神に帰せよ」といわれて、具体的に何をしたら良いのかと考え込んでしまうかもしれません。
この言葉の意味を理解するためには、この言葉と反対の表現を考えてみると分かりやすいかもしれません。
「栄光を自分に帰する」「恥じを神に転嫁する」「栄光を神から奪う」…この三通りの表現からイメージできる人間像思い浮かべてみてください。都合のいいことは自分のお陰であると言いふらし、都合の悪いことは神のせいにしてしまう高慢な生き方です。
忍耐強い神は人間のそのような高慢な態度にも寛容であられるかもしれません。しかし、神に対してそのようなことを平気で行う人間は、人間に対しても同じように行なってしまうのです。人の手柄を自分の手柄と偽り、失敗や責任を他人になすりつけ、他人から名誉を平気で奪う生き方です。
聖書の神に栄光を帰する生き方、その生き方が人を尊重する生き方に繋がるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。