ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
あるときイエス様のもとに普段は聖書の教えに反した生活をして、神様を悲しませるような人生を送っていた人たちがたくさん訪れて、イエス様のお話に熱心に耳を傾けました。ところが、この光景を見た当時のユダヤの宗教家たちは「どうしてイエスはこんな人たちと仲良くして、食事まで一緒にしているのか」と非難したと言うのです。
この宗教家たちは聖書の戒めを自分の力で熱心に守っていることを誇りに思っていた人たちです。そしてその一方で、その聖書の戒めを守らない人々を軽蔑して、彼らと交際することを嫌っていたのです。彼らにとって、このときイエス様の周りに集まって来た人たちは「神様に必要とされていない人たち」としか思えませんでした。しかし、それは大きな誤解でした。そこでイエス様は神様が自分の元から離れて行ってしまった人たちを、犠牲を払ってまでも連れ戻そうとされていることと、その上でご自分の元に戻って来た人々を喜んで受け入れてくださっていることを教えてくださったのです。
神様がイエス・キリストをこの地上に救い主として送ってくださったわけはそこにありました。神様は私たちがたとえどのような人間であっても一人一人を大切な存在として捜し求めてくださっているのです。
聖書の言葉
「言っておくが、このように、一人の罪人が悔い改めれば、神の天使たちの間に喜びがある。」ルカによる福音書15章10節です。