いかがおすごしですか。三川栄二です。
先日ある牧師先生の家をお邪魔したら、こんな言葉が壁に記されていました。「一生を終えて後、わたしたちに残るものは、わたしたちが集めたものではなく、わたしたちが与えたものである。」
なるほどと思わされました。わたしたちは毎日、必死になっていろいろなものをかき集めて生きています。お金や、生活が豊かになるための物、便利な物、好きな物。物ばかりではありません。名誉や地位、称号や資格と、なんでもかんでも自分のためにかき集めます。でもそういったものはみな、一生を終えたとき、すべて手放していかなければならないものばかりです。
むしろ本当に最後に残るもの、それは集めたものではなくて、逆に与えたものだと言うのです。一人占めしないで分かち合い、物惜しみせずに相手に与えていったものは、お互いを豊かにしていくし、なにより相手の心に感謝を残していきます。
主イエスはわたしたちに、「受けるよりは与える方が幸いである」と教えられました。
もらうばかりの人生は、何も残すものがありませんが、与えていく人生は、そこに豊かなものを残していきます。それは、分かち合う豊かさに生きるということです。「受けるよりは与える方が幸いである」、もらうばかりの人生ではなくて、与えていく人生を生きる中で、共々に豊かにされ、幸せにされていくことを実感する、そんな毎日を送り、そんな一日として今日を生きていきたいと思います。