いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。マタイによる福音書5章9節です。
「平和を実現する人は幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」
「平和」と言えば、まず第一に戦争のない平和のことですが、イエス・キリストはもう一つの平和についても語っています。聖書にある「平和」という言葉には、「戦いや争いがない、不安や恐れがない」ということだけでなく、もっと積極的に「健やか、栄えている、幸せ」と訳せるような意味もあります。ですから、たとえ置かれている状況が最悪だったとしても、自分の内面が健やかで幸せなら、その人は平和な人なのです。
イエス・キリストは、「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな」とお語りくださいました。私たちは、残念ながらおびえざるを得ないような世の中、心を騒がせざるを得ないような人間関係の中にあるとしても、平和が与えられ、心の中から健やかで幸せな人にしていただけます。実はこれが、キリストの救いであります。
イエス・キリストは、この平和の救いによって私たち一人ひとりの心の内側を健やかに幸せにしてくださいます。さらに、周りの人たちも心健やかにされていく。こうして本当の平和が実現されていくのです。