あさのことば 2007年10月31日(水)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井献(東京教会牧師)

今井献(東京教会牧師)

メッセージ: 二つの知恵

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 新約聖書ヤコブの手紙の3:13節以下は、知恵と分別を持つことで、各々がよい教師となることを勧めています。 ただし、知恵と言っても二つの知恵がある、と書いています。

 ひとつは、ねたみ深く利己的であって、自慢したり、真理に逆らってうそをつくことで、混乱を起こさせる知恵です。この知恵は、地上のもの、この世のもの、悪魔からでたものであると厳しく指摘しています。

 もうひとつは、上から与えられる知恵です。この知恵を3:17は次のように書いています。「上から出た知恵は、何よりもまず、純真で、更に、温和で、優しく、従順なものです。憐れみとよい実に満ちています。偏見はなく、偽善的でもありません。」
 「純真で」とは、「純潔で」とも訳せる言葉で、神を信頼し、一切を神にささげきっているという意味です。このような人は、偏見と偽善のない者、すなわち、人を偏り見ることがなく、人に対して裏表がありません。わかりやすく言えば、言葉と行いに信頼できる人ということです。

 イエス・キリストは、確かに神にご自身をささげきったお方であり、偏見や裏表ということがありませんでした。ですから、罪人や遊女といわれるような、社会に背を向けて生きている人々を引きつけました。心から信頼されたのです。
 神に対して純真、純潔であるとは、世を軽んじて生きることではありません。人の信頼を得て、よい働きをおこなう者のことです。どうか、聖書を読み、神に自らをささげることで、隣人とともに生きる者となってください。

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