お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
新約聖書ヤコブの手紙にこんな言葉があります。
「御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、聞くだけで終わる者になってはいけません。」(1:22)
何を言ったかという言葉ではなく、何を行なったか、その行いを重んじるというのは、日本人が常に大切にしてきたことだと思います。少なくとも説得力のある人とは、何を言ったかではなく行なったかということで判断されるものです。
ヤコブも手紙の中で同じように言います。
「御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、聞くだけで終わる者になってはいけません。」
これは、ちょっと耳が痛くなる話かもしれません。しかし、真摯に受け止めなければならない言葉です。けれども、新約聖書のこの勧めの言葉には大きな前提があります。それは、神はあなたがたのために救いを実現してくださったという大きな前提です。救われるために御言葉を行う人になるのではありません。救われたからこそ、御言葉を行う人になるのです。
わたしたちの行いは神の救いへの感謝の表れです。神から愛されているからこそ、愛する人になれるのです。神から愛されているからこそ、神の言葉に生きようとするのです。それは結局神の愛のうちに生きるようにと招かれているのです
きょうのみ言葉・・・「御言葉を行う人になりなさい。自分を欺いて、聞くだけで終わる者になってはいけません。」
ヤコブの手紙1章22節