あさのことば 2007年10月1日(月)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

山下正雄(ラジオ牧師)

山下正雄(ラジオ牧師)

メッセージ: 生き方全体の安定

 お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
 新約聖書ヤコブの手紙にこんな言葉があります。

 「いささかも疑わず、信仰をもって願いなさい。疑う者は、風に吹かれて揺れ動く海の波に似ています。そういう人は、主から何かいただけると思ってはなりません。心が定まらず、生き方全体に安定を欠く人です。」(1:6-8)

 この言葉が記されているちょっと前のところに、試練について書かれています。人生の試練は誰にでもあることです。試練を避ける知恵ではなく、試練を耐え忍び、乗り越える知恵と力こそ人が生きていく上で大切です。
 試練に遭うと人は色々なことを考えるものです。こんな目に遭うのは自分に何か落ち度があるからではないか、と自分を疑う人。こんな目に遭うのはあの人のせいだ、と他人を疑う人。こんな目に遭うのは神の気まぐれだ、と神の愛を疑う人。そこで先ほどの言葉に繋がるのです。
 試練に遭って神の愛を疑い始め、神に何も願わなくなった人は「心が定まらず、生き方全体に安定を欠く人」だといわれています。ここで言う「心が定まらない人」という言葉は、もともと「二つの魂を持った」という意味の言葉です。一つの魂であるべきものが、二重にも三重にも分かれていたのでは、生き方が安定するはずもありません。神の愛を信じて試練を耐えるとき、生き方全体が安定するのです。

 きょうのみ言葉・・・「いささかも疑わず、信仰をもって願いなさい。疑う者は、風に吹かれて揺れ動く海の波に似ています。」
ヤコブの手紙1章6節

コントローラ

Copyright (C) 2007 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.