あさのことば 2007年8月28日(火)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

村田寿和(羽生栄光教会牧師)

村田寿和(羽生栄光教会牧師)

メッセージ: 新しい朝

 ごきげんいかがですか。羽生栄光教会の村田寿和です。

 眠りから目覚め、新しい朝を迎えると何だかうれしくありませんか。また新しくやり直せそうな、楽しいことが待っているような、そんな気持ちにさせられます。旧約聖書の人々は、眠りを小さな死ととられ、目覚めることをその死からのよみがえりであると考えたそうです。そのことを聞いてから、私も朝ごとに「神様、新しい一日を、新しい命を与えてくださってありがとうございます」と祈るようになりました。新しい朝を迎えることは、新しい命をいただくことでもあるのですね。さて、旧約聖書の哀歌3章には次のように記されています。

 主の慈しみは決して絶えない。
 主の憐れみは決して尽きない。
 それは朝ごとに新たになる。

 哀歌は、バビロン帝国によって、国を滅ぼされてしまった哀しみの歌です。しかし、その根底に流れているのは、主なる神への信頼であります。食べ物もなく、敵に蹂躙される中で、「主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。それは朝ごとに新しくなる」と詩人は歌うのです。そして、このことは、主に依り頼む全ての人に当てはまるのです。もし、あなたが今困難の中にあったとしても、主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。それは朝ごとに新たになるのです。今日という日が、私たちにとっていつも新鮮であるように、神の慈しみ、神の憐れみはいつも新鮮です。そして、それは決して絶えることのない、決して尽きることのない恵みなのです。

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