ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
イエス・キリストが復活したということを認めないとしても、死体がなくなっていた、ということは当時の反対者たちも認めざるを得ませんでした。もし死体があれば、それを指し示して、イエス・キリストが復活したなどというのは嘘だと、そう主張できたはずです。しかし、実際に死体はどこにもみあたらなかったのです。それで、弟子たちが盗み出した、そういうデマを広めたのです。しかし、実際は、墓はローマ兵が見張っていたので、それも不可能な話です。
そこで、復活を信じられない人は、もしかしたら、イエス様は死んでいなかったのではないか、仮死状態か何かだったのではないかと言い出しました。
しかし、実はそのことについても聖書はちゃんと証言しているのです。すなわち、「ピラトは、イエスがもう死んでしまったのかと不思議に思い、百人隊長を呼び寄せて、既に死んだかどうかを尋ねた。そして、百人隊長に確かめたうえ、遺体をヨセフに下げ渡した。」(マルコ15章44節)。
現場の責任者である隊長に、イエスの死を確認させてから、遺体を十字架から降ろしたのです。また、ヨハネによる福音書には、兵士の一人が槍でイエス様の脇腹を刺した、ということも記されています。ですから、やはり確かに死んだのです。決して、仮死状態とか、そういうわけではないのです。死んだからこそ、墓に葬られたわけです。
すると今度は、イエス様の墓と他の空の墓を見間違えたり、あるいはイエス様の死体と他の死体とを見間違えたりしたのではないか、ということも言われ出します。
しかし、まだ誰も葬られたことのない、新しい墓に、イエス様だけが葬られたのです。やはりイエス様は復活したのです。