お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはおっしゃいました。
「御国が来ますように」
これはイエス・キリストが弟子たちに教えてくださった「主の祈り」と呼ばれる祈りの一節です。この祈りの第二の願いは「神の国が来ますように」という祈りです。そう教えられて、なるほどと思う人は中々いないでしょう。そもそも二番目に望むことはなんですかと尋ねられて、「神の国が来ることです」という答えを期待することはほとんど考えられないことです。第一「神の国」とは耳慣れない言葉です。
では一体神の国とは何なのでしょうか。イエス・キリストは何を思って「神の国が来ますように」という祈りを唱えるように弟子たちにお教えになったのでしょうか。
「神の国」とは神が統治してくださることです。それをいうなら、キリスト教では神がすべてを支配しておられることを信じているのではないかという声が聞こえてきそうです。確かに神の支配はあらゆることに及んでいます。しかし、それは誰の目にも明らかというわけではありません。いえ、クリスチャンにとってさえも「神がいらっしゃるならば、なぜそんなことが?」と思えることが世の中には満ちています。それは神にあらがう罪の力が世界のあちこちにくすぶっているからです。
イエス・キリストは神の恵みと祝福とが明らかに感じられる世界が一日も早く完成することを願っていらっしゃるのです。
きょうのみ言葉・・・「御国が来ますように」
マタイによる福音書6章10節