いかがお過ごしですか。三川栄二です。
私の妻は、花が好きで、家の至る所に花や植物が飾られています。部屋の中に花が一つあるだけで、とても明るく華やぎます。花には心を浮き立たせる力があります。
主イエスは、そんな草花を見つめながら言われました。「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。」マタイ6章28節と30節です。
聖書の舞台であるイスラエルには雨季と乾季があり、雨季の時には咲き乱れていた草花も、乾季に入ると緑を失い茶色に変色していくそうです。そうして東風が吹くようになると、乾燥した熱風のために、草花は立ったまま枯れていき、ドライフラワーになってしまいます。その立ち枯れた草花は、燃料にもなるため、「今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草」とここで言われるのです。
今を盛りと見事に咲く花も、やがて枯れると燃やされてしまいます。しかしそのように盛りの短い草花をも、神さまは美しく着飾り、装わせてくださる、そのようにわたしたちをも養い、守り、必要を満たしてくださると約束してくださるのです。「何を食べようか、何を着ようか」と心配事の多いわたしたちですが、小さな命を慈しんでくださる神さまが、守ってくださることを信じて、今日を始めていきましょう。