あさのことば 2007年5月11日(金)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

村田寿和(羽生栄光教会牧師)

村田寿和(羽生栄光教会牧師)

メッセージ: 神の子のしるし

 ごきげんいかがですか。羽生栄光教会の村田寿和です。

 イエス様は、神様に「アッバ、父よ」と呼びかけ、お祈りになりました。アッバとは、アラム語で「おとうちゃん」とか「パパ」という意味です。幼子が用いるくだけた言葉でイエス様は神様に「おとうちゃん」と呼びかけたのです。当時のユダヤの人々は、誰もそのようなことはしませんでした。ただイエス様だけが神様を「おとうちゃん」と呼びかけお祈りになられたのです。なぜでしょうか。それはイエス様が神の独り子であられたからです。その証拠に、イエス様は父なる神の御心に、十字架の死に至るまで従い抜くことができたのです。

 時々、親が自分の子供に「そんなことをする子はうちの子じゃありません」と叱っているのを耳にします。この言葉の前提にあるものは、子供は親のいうことを聞くべきだ。それによって、うちの子か、そうでないかが分かるという考え方です。

 イエス様は、その誕生においてすでに神の子でありましたが、その御生涯においても、父なる神の御心に従い、神の子として歩まれたのです。イエス様は、わたしたちに罪のゆるしをもたらすために十字架にかかることによって、御自分が神の子であることを証しなされたのです。人々は、十字架につけられたイエス様に対して「もし、神の子なら自分自身を救ってみろ。」と嘲りました。しかし、イエス様は神の子であるがゆえに、十字架から降りてこないのです。神の子であるがゆえに、神の御心に従って、十字架のうえで御自分のいのちをささげられたのです。

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