あさのことば 2007年4月5日(木)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井 献(東京教会牧師)

今井 献(東京教会牧師)

メッセージ: 最期の時

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。

 イエス・キリストは、十字架においてわたしたちの罪に対する神の裁きをお受けになりました。その裁きは言葉に表せない魂の苦悩と痛みであったはずです。
 しかし、ルカ福音書23章46節によると、イエスは最期に「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」と語って息を引き取られました。
 自身を裁く神を「父」と呼び、「わたしの霊を御手にゆだねます」と語りかけるこのイエスの姿は、父なる神への信頼に満ちています。
 このイエスの最期の姿は、キリストにあって世を去るわたしたちの姿そのものです。イエスは、太陽さえ光を失うほどの、罪に対する神の厳しい裁きを受けた後、救いの道が開かれたことを知りました。それゆえ、御父から永遠の命を受けるために死ぬこと、すなわち神の愛のみ手に入れられることを確信して最期を迎えたのです。

 わたしたちも必ずいつかは死なねばなりません。しかし、信仰によってキリストと結合した者は、すでにキリストの十字架において自らの罪が罰せられ、罪の重荷を解かれたことを知っています。
 人は死に臨んで自分の生涯を振り返るものであると言われます。それがどういうことであるか、わたしには分かりません。
 けれども、キリストが「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」と語りえた特権は、キリスト者全員に与えられています。どうか、イエス・キリストを信じて、この特権を我がものとしてください。

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