いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
今週はイエス・キリストが十字架につけられた受難を覚えて過ごしましょう。
ヨハネ福音書18章33節以下に次のようなやりとりが記されています。イエスを十字架に掛けることを決定したピラトは、裁判の途中「おまえがユダヤ人の王なのか」と尋問しました。それにイエスは答えました。「わたしの国は、この世には属していない」
イエスは、わたしの国があることを明言しています。その意味では王です。しかし、この世には属さないと言っています。これはどういう意味なのでしょうか。
国とは支配という意味であり、国境に囲まれた一定の領土の意味ではありません。支配する者と、その支配に服従する者がいて成り立つ国、そういう支配です。
イエスは続けてこう宣言しました。「わたしは真理についてあかしするために生まれ、そのためにこの世に来た。真理に属する人は皆、わたしの声を聞く」。
この言葉によるなら、イエスの支配は真理による支配です。真理について証しし、その真理を聞いて自らその真理に従う者がイエスを主とあがめて服従します。こうしてイエスの国は世の終わりまで、国境や民族、生まれや育ち、財産の有る無しに関わりなく服従する者たちによって続いていきます。
暴力的支配によって国を我がものとするローマ皇帝の支配、人の世の支配とは全く異っています。
どうか聖書を読み、礼拝に出席してキリストが証しする真理を聞いてください。