いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。フィリピの信徒への手紙4章6節です。
「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りを願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。」
聖書の語る「思い煩い」とは心配性のことではありません。自分の思いや考えですべてをやろうとして、にっちもさっちもいかなくなってしまうことです。
聖書はもちろん、自分の理性で考え,自分の力で努力することを尊いことと教えています。実際に多くの人が、「自分のことはすべて、自分の考えと信頼して人生と将来を確保していこう」と思いながら生きています。しかし、私たちは自分のことでさえ自分ですべてをまかなうことができません。そのため、お互い助け合い補い合いながら生きていますが、それでも人生や命や魂のことなど、自分ではどうすることもできない大切なことがたくさんあります。これが私たち人間の事実です。聖書は、事実はいやでも正直に認めなければならないと語っています。そして、そうすることが本当の誠実であり、本当の勇気であり、信仰への第一歩でもあるのです。
自分の限界や弱さを認めるなら、思い煩いから解放され楽になります。聖書の神はそのような者を必ず受け入れてくださり、キリストと共に力強く歩ませてくださいます。これが、感謝と祈りのある信仰の生活、キリストに救われた人生です。