いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。フィリピの信徒への手紙4章4節からです。
「主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。・・・・・・主はすぐ近くにおられます。」
クリスチャンは、どんな時でも何をされても喜んでいなければならないのでしょうか。そんなことはありません。愛する人との別れや死には涙し、だまされた時に怒るのは、人間として当然です。ところが、フィリピの信徒への手紙は、私たちに「常に喜びなさい」と命じています。喜びというのは、教えられたり命じられたりするものではありません。うれしい時に自然と込み上げてくる感情です。それなのに、あえて「喜びなさい」と命じているのは、私たち人間があまりうれしくない状況や、あまり喜べないでいる現実に置かれていることを、聖書がよく知っているからです。
しかし、私たちは喜んでいなければなりませんし、誰もが常に喜んでいたいです。ではどうしたらよいのか。それに対する聖書の答えが、「主において喜びなさい」なのです。
キリストの福音は、私たちが直面する悲しんだり怒ったりせずにはいられない現実をパッと消してくれる魔術などではありません。しかし、たとえ現実は変わらないとしても、主キリストは必ずこの私を守り導いてくださる。必ずこの私の命と人生を全うさせてくださいます。だから、この主キリストと出会うこと、これが常に喜ぶ人になるための秘訣なのです。