お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる」
それは結局のところギブ・アンド・テイクということでしょうか。与えた分、もらうのは当然だという打算でしょうか。それとも、いいことをすれば必ずそれが自分に返ってくるという人生訓なのでしょうか。
イエス・キリストのこの言葉について思いを巡らせる時、一つの大きな前提があるように思います。与えるというからには、与える余力が自分にはあるという自覚があるはずです。例えば、お財布に一万円入っていたとします。ある人は「たったの一万円では何もできない」と思うかもしれません。別の人は「そのうちの千円ぐらいは誰かのために使おう」と思うかもしれません。持っている金額は同じなのに、感じ方は違うのです。
神の恵みもそれに似ているかも知れません。どんなに豊かに与えられていても、与える余力を感じることができなければ、豊かな神の祝福もその人にはその程度のちっぽけなものでしかないのです。しかし、豊かに与えられた中から、一部でも誰かに分け与えることができるなら、そのことで自分がすでに豊かに祝福されていることに気がつかされるのです。
きょうのみ言葉
「与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。押し入れ、揺すり入れ、あふれるほどに量りをよくして、ふところに入れてもらえる。あなたがたは自分の量る秤で量り返されるからである」ルカによる福音書6章38節