お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「今笑っている人々は、不幸である、あなたがたは悲しみ泣くようになる」
にこやかに幸せに暮らしている私たちのところへ誰かがやってきて、「あぁ、なんて不幸な人たちでしょう。そうやって笑っていられるのも時間の問題ですね」などと言ったとしたら、不愉快極まりないことです。そんな人の言葉にまともに耳を傾ける人などいないことでしょう。そういう意味では、先ほどのイエスの言葉は辛らつです。
もちろん、この言葉には対になった言葉があります。
「今泣いている人々は、幸いである、あなたがたは笑うようになる」
こちらの言葉が先に出てきますから、耳触りのよさに、後の言葉はすっかり他人事になってしまうのかも知れまません。しかし、幸福そうに笑っている自分自身の危うさについて、真面目に考えてみることは大切なのです。
もし、今与えられている幸せが神からのものであると信じるなら、その幸せを周りの人々と十分に分かち合っているか考えてみる必要があります。また、その幸せが自分の努力で勝ち得たものであると確信しているならば、それが誰かの犠牲の上に得た幸せではないかと自己点検してみる必要がるのです。
きょうのみ言葉
「今笑っている人々は、不幸である、あなたがたは悲しみ泣くようになる」ルカによる福音書6章25節