皆さん、お元気にお過ごしですか。いずみ教会の小堀昇です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。
私達の口から出る言葉が、人生を駄目にしてしまうそういうことがあります。言うべき時に、はっきりと言わないということもありますが、一番大きな問題は、言わなくても良い事をついつい言ってしまうところにあります。そして、人間関係が破壊されて、一人の人から憎しみを買ってしまう、その様なこともあると思います。
私達の耳や私達の鼻がどんなに悪くても人生を複雑にすると言うことは殆どありません。しかし、口はそうはいきません。しばしば大きな問題に発展してしまいます。呪われたら、呪い返し、罵られたら、罵り返す。これが人々の現実であるかもしれません。
しかし、イエスは人間のどうしようもないこの言葉の応酬の歴史にまるで終止符を打つかのように、多くの人々に否定的な言葉ではなく、福音を語りました。ある時は荒れ野で、ある時は神殿で、ある時は家の中で、ある時は山の上で、福音を語りました。そして、あの十字架上の最後の最後の苦しみの中にあっても、決して人々を呪うことなく「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」(ルカ23:34)。と語られました。
私達は「賛美と呪いが同じ口から出ているのです」(ヤコブ3:10)と聖書がいっておりますように、言葉において失敗する者です。だからこそ、イエスを見上げて、イエスに倣って、人を生かす言葉を語りたいものです。
それではまた御機嫌よう。