ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
人間、のびのびと生きることができたら、これほど気持ちのいいことはありません。けれども、一歩歩みを踏み出すと、色々なことがのびのびと生きようとするわたしたちを妨げています。
ラジオをお聴きのあなたは、自分の過去の思い出がふつふつとよみがえってきて、押しつぶされそうになったことはありませんか。小さい頃の失敗の思い出、失笑を買ってしまった学校でのへまな出来事、上司から散々怒鳴られてしまったケアレスミス。考えれば考えるほど、自分が間抜けで、無能な存在に思えてきてしまいます。
もちろん、失敗の原因を反省し、これからの生き方に生かしていくことは大切なことです。けれども、どんなに反省しても過去そのものを変えることはできません。それは受け入れることしかできないものです。
自分の過去を受け入れ、過去の嫌な思い出から解放されるためには、わたしを受け入れてくださる大きなゴール、天の神様を見つめることが大切です。人生のその時々の目標と場面では、失敗も成功もあるでしょう。しかし、人生の大きなゴールを走りぬくまでは、途中の失敗も成功も些細なことです。電車に乗れば、誰でも遠くの景色を見つめるものです。目の前を飛ぶように流れる家や畑を見ていたのでは、目が回るだけです。
きょうのみ言葉・・・「なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、神がキリスト・イエスによって上へ召して、お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走ることです」フィリピの信徒への手紙3章13節14節