ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
物事を途中で投げ出すというのは、ふつうは決してよいことではありません。頑張って最後までやり通すこと、それはとても大切なことです。しかし、頑張らなければならないことと、自分にはどうすることもできないこととを見分けること、これも大切なことです。
聖書はわたしたちが正しい人間であることを期待しています。その期待にこたえて生きることは、人間としてとても大切なことです。しかし、聖書は同時に、人間が根本に抱えている問題のために、自分の力だけで正しく生きることができないということも語っています。
実際、もし人間が高い目標を掲げるだけで、自分の力で頑張り通せるのだとしたら、とっくに人間の世界は素晴らしいものに変わっていたことでしょう。
さて、自分の力ではどうすることもできないことがあるということを知ることはとても大切なことですが、しかし、いったい誰に向かって白旗を振るのかが肝心です。
怠惰な流れに押し流され、悪の力に屈するのであれば、それこそ悪魔の思うツボです。
私たちが白旗を振っても良い相手、それは私たちに代わってすべてを成し遂げてくださるお方、聖書の神様ご自身です。私たちの手には負えないことを神の手に委ねる時、神ご自身が責任をもって応えて下さいます。
きょうのみ言葉・・・「人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ」マルコによる福音書10章27節