詩編のことばとこころ 2006年11月26日(日)放送

山下正雄 (ラジオ牧師)

山下正雄 (ラジオ牧師)

メッセージ: 主の慈しみに生きる者の光栄(詩編149:5)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
 今朝は旧約聖書詩編の第149編5節の言葉です。

 「主の慈しみに生きる人は栄光に輝き、喜び勇み 伏していても喜びの声をあげる。」

 この詩編もハレルヤ詩編と呼ばれる詩編の一つです。ハレルヤという言葉で始まり、ハレルヤという言葉で結ばれています。「ハレルヤ、主をほめたたえよ」という言葉に挟まれて、造り主であり王である神を賛美するようにと招きの言葉が記されます。

 この賛美の歌声を上げるようにと招かれている人を、この詩編の作者は「主の慈しみに生きる者」と呼んでいます。それはヘブライ語でハシディームと言う言葉です。ハシディームという言葉は「敬虔な者」「聖徒」などと訳される言葉です。このハシディームのもともとの語源はヘセドという言葉に由来します。ヘセドとは神の恵みや慈しみを表す言葉です。神の慈愛に満ちた顧みといってもよいでしょう。その神のヘセド、神の慈しみを頼って生きる人がハシディームなのです。聖書の世界で敬虔で信仰篤い者とは、何よりもこの神の慈しみと恵みとを知っている人です。知っているばかりではなく、その神の慈しみだけを頼りとして生きる人です。それが聖書の世界では敬虔であることなのです。

 この詩編の作者は言います。
「主の慈しみに生きる人は栄光に輝き、喜び勇み 伏していても喜びの声をあげる。」
 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。

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