おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第144編3節の言葉です。
「主よ、人間とは何ものなのでしょう あなたがこれに親しまれるとは。 人の子とは何ものなのでしょう あなたが思いやってくださるとは」
人間とは何者なのかという問いは、結局のところ自分自身の存在の意義を尋ね求める問いです。とりわけ人間の儚さを知れば知るほど、自分が何者であるのか知りたいと思う気持ちが高まります。何のために生まれ、どこに向かって歩んでいるのか、それを知らないでいることはとても不安です。
この詩編の作者も同じように「人間とは何者なのか」と問います。しかし、漠然とした不安からそのことを尋ねているわけではありません。この詩編の作者は、天地万物をお造りになった神の御前でこのことを尋ね求めているのです。不安からではなく、神の恵みのあまりの大きさに圧倒されて、人間とは何者なのかと尋ねているのです。
神は不釣合いと思うほどに人間に恵みを注いでくださいます。神はあなたの思いをはるかに超えて、あなたに恵みを注いでくださっているのです。それはあなたが神から愛されているからです。人間とは身に余るほど、神の愛が注がれる存在なのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。