おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第140編7節の言葉です。
「主にわたしは申します 『あなたはわたしの神』と。 主よ、嘆き祈るわたしの声に耳を傾けてください。」
神とわたしとの関係を表すときに、いろいろな表現があります。そして、その表現によって神とその人との主観的な距離感を微妙に感じることがあります。たとえば、「我が家の神」というとわたしと神とのパーソナルな関係は背景の方へ消えていくような気がします。しかし「わたしの神」といえば、その人と神との距離はずっと緊密に感じられます。
ところで、旧約聖書では人が神に対して「わたしの神」と呼びかけるよりも前に、神の側から人に対して、「わたしはあなたの神となる」という約束が与えられています。例えば、神はアブラハムに対して「わたしはあなたとあなたの子孫の神となる」と約束してくださいました。
神がそのようにへりくだってわたしたちのところへ近づいてきてくださるところに聖書の神の恵みがあるのです。だからこそ、悩みの日に恐れることなく「わたしの神よ」と呼びかけることができるのです。
喜ばしいことに、今やイエス・キリストを通して、神は「わたしの神」となってくださるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。