おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第131編1節の言葉です。
「主よ、わたしの心は驕っていません。 わたしの目は高くを見ていません。 大き過ぎることを わたしの及ばぬ驚くべきことを、追い求めません。」
人生にはほとんど法則がないのではないかと思うくらい、人生とは捉えがたく不思議なものです。「どうしてですか、なぜですか」…そう思うことがしばしばです。
苦しみをたくさん抱えた人がいる隣りで、裕福に暮らす人がいます。けっして一方が怠け者で他方が勤勉であったとはいえないこともあるのです。富の分配に偏りがあり、時として幸せの分配さえ不公平に見えるのが人生です。また、世界と人間の生い立ちについて考え始めると、あまりにもわからないことだらけです。人の知っていることはほんの一部分に過ぎません。だからこそ人生を知るために哲学を学ぶ必要があり、世界と自然を知るために科学の探求が必要なのです。
しかし、そのとき最も大切なことは、いかに謙虚に取り組むかと言うことです。薄っぺらな知識ほど人を傲慢するものはありません。自分でも捉え切れない大きな問題に首を突っ込んで、いとも簡単にまことの神さえも断罪してしまうのが人間です。
神を畏れ、謙虚に探求するときにこそ、人生について、また自分を取り巻く世界について正しく知ることができるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。